2025/10/08 15:53
自然派ワインは、ぶどうそのものの力でつくられる「生きたワイン」。
添加物をできるだけ使わず、自然酵母の働きを大切にしているため、
少しの温度や時間の違いで、表情ががらりと変わります。
家でゆっくり飲むときも、ちょっとした扱い方で驚くほど味わいが深くなります。
ここでは、ご家庭でもできる簡単なポイントをお伝えします。
【1】保存のしかた
自然派ワインは高温や光に弱いお酒です。
理想は10〜15度くらいの涼しい暗い場所。
ワインセラーがあればもちろんベストですが、冷蔵庫の冷蔵室でも大丈夫です。
ただし、ドアポケットや野菜室のように温度が変わりやすい場所は避けましょう。
立てたまま保管すると、澱(おり)が落ち着き、味も安定します。
夏場や暖房の効いた部屋では常温保存はおすすめしません。
冷蔵庫で冷やしておくと安心です。
【2】届いたらすぐに開けず、少し休ませて
配送中の振動や温度差で、ワインの中は少し疲れています。
届いたらいきなり開けず、半日から1日くらい静かに休ませてあげましょう。
それだけで香りが落ち着き、味わいが柔らかく戻ります。
ゆっくり時間を置くことも、ワインを楽しむひとつの時間です。
【3】開けるときのポイント
自然派ワインの中には、瓶の中でまだ生きているものがあります。
開けると「ポンッ」と泡が出たり、少しガスを感じることもあります。
開ける前に冷蔵庫でよく冷やしてから、
ゆっくり、少しずつ栓を緩めてみてください。
シンクの上で開けると安心です。
冷えていないと泡が急に吹き出すこともありますので、
落ち着いた気持ちで、少しずつ空気に触れさせてあげましょう。
【4】飲む前の小さなひと工夫
冷蔵庫から出したばかりのワインは、まだ香りが眠っています。
グラスに注ぐ前に10〜15分ほど常温に置くと、香りが開いて果実味が広がります。
白やロゼは冷たく、オレンジや赤は少し温かめがちょうどいい。
季節や気分に合わせて、温度を変えてみるのも楽しい時間です。
【5】開けたあとの保存
開けたあとは、冷蔵庫で立てて保存してください。
できればワインストッパーなどで軽く栓をし、酸化を防ぎましょう。
1日目はフレッシュでジューシー、
2〜3日目には丸みや旨味が出てきます。
日ごとに少しずつ変わる味わいを感じるのも、自然派ワインの醍醐味です。
ただし、5日を過ぎると香りが抜けやすくなるので、できるだけ早めに飲みきりましょう。
【6】家での楽しみ方
平日の夜、少し疲れた日に、冷えた白を一杯。
休日の昼下がり、音楽を聴きながら微発泡のロゼを。
友人や家族との食卓では、少し温度を上げた赤を煮込み料理と。
自然派ワインは、特別な日のためではなく、
日々の暮らしを少しだけ豊かにしてくれるお酒です。
気負わず、あなたのペースで、自然のままの味わいを楽しんでください。
【まとめ】
直射日光や高温多湿を避け、10〜15度くらいの涼しい場所で保管。
届いたら半日〜1日休ませてから開栓。
開けるときは冷やしてゆっくり。
冷蔵庫から出した後は少し置いて、香りが開いてから飲む。
開けた後は冷蔵庫で立てて保存し、2〜3日以内に楽しむ。
自然派ワインは生きています。
その日の気分や食卓の空気に合わせて、少しずつ変わる味わいを感じてみてください。
それが、自然派ワインのいちばん美しい楽しみ方です。
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