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2026/09/02 17:16

ナチュラルワインを買ってみたら、ワインが少し濁っている。

ボトルの底を見ると、何かカスのようなものが沈んでいる。

「これって傷んでいる?」
「澱(おり)は飲んでも大丈夫?」
「普通のワインと何が違うの?」

初めてナチュラルワインや自然派ワインを飲む方にとって、気になりやすいポイントのひとつです。

結論からいうと、ワインの濁りや澱、沈殿物は、必ずしも品質不良を意味するものではありません。

特にナチュラルワインでは、濾過や清澄を最小限にして瓶詰めすることがあり、一般的なワインよりも濁りや澱が見られる場合があります。

今回は、ナチュラルワインがなぜ濁るのか、ボトルの底にある澱や沈殿物は何なのか、飲んでも大丈夫なのか、そして濁ったワインをどのように楽しめばよいのかを分かりやすくご紹介します。

【ナチュラルワインはなぜ濁っている?】

一般的に店頭で見かけるワインは、透明感があり、澄んでいるものが多いと思います。

これは瓶詰めまでの工程で清澄や濾過を行い、ワインの中に残っている酵母や細かな固形物などを取り除いている場合が多いためです。

一方、ナチュラルワインの造り手の中には、ブドウ由来の風味や香り、質感などをできるだけ残すため、濾過を行わない「無濾過」や、清澄を行わない「無清澄」という方法を選ぶ生産者もいます。

その結果、ワインの中に細かな成分が残り、少し濁って見えたり、時間の経過とともにボトルの底に沈殿したりすることがあります。

つまり、

「濁っている=傷んでいる」

というわけではありません。

ナチュラルワインの場合、その濁りも造り方によって生まれる特徴のひとつなのです。

【ワインの底にある澱(おり)とは?】

ボトルの底にたまっている沈殿物は、一般的に「澱(おり)」と呼ばれます。

澱には、発酵を終えた酵母やブドウ由来の成分、熟成によって生じる色素やタンニンなどが含まれることがあります。

特に無濾過のワインや瓶内発酵を行うワインでは、一般的なワインよりも澱が目立つことがあります。

「ボトルの底に黒っぽいカスがある」
「茶色い沈殿物が見える」

という場合でも、それだけで品質不良とは判断できません。

赤ワインでは色素やタンニンなどが沈殿し、黒や茶色っぽい澱に見えることもあります。

【白い結晶のようなものは何?】

ワインの中やコルクの周辺に、透明または白っぽい結晶が見えることがあります。

これは「酒石(しゅせき)」と呼ばれるものである可能性があります。

酒石は、ワインに含まれる酒石酸などが結晶化したものです。

見た目が小さなガラス片や砂糖の結晶のように見えることもあるため、初めて見ると驚くかもしれません。

しかし、通常の酒石であればワイン由来の自然な結晶であり、酒石があることだけを理由にワインが傷んでいるとはいえません。

【ワインの澱や沈殿物は飲んでも大丈夫?】

通常のワイン由来の澱や酒石であれば、少量口に入ったからといって、それ自体を理由に過度に心配する必要はありません。

ただし、澱にはざらつきがあり、種類によっては苦味や渋味を強く感じる場合があります。

そのため、澱を避けたい場合は無理に飲む必要はありません。

ボトルをしばらく立てておき、澱が底に沈んでから、ボトルを大きく動かさずにゆっくりグラスへ注ぐと、澱が入りにくくなります。

【濁ったナチュラルワインは振ってもいい?】

これもよくある疑問です。

「澱を混ぜて飲んだ方がいいの?」
「振らずに上澄みだけ飲んだ方がいいの?」

実は、どちらが必ず正しいというわけではありません。

澱を沈めて上澄みを飲むと、比較的すっきりとした口当たりを楽しめる場合があります。

一方で、ワインによっては澱を軽く混ぜることで、味わいや香り、口当たりの印象が変化することもあります。

ただし、ペットナットなど発泡性のあるワインは注意が必要です。

瓶内にガスが含まれているため、強く振ると開栓時にワインが吹き出す可能性があります。

発泡性ワインは十分に冷やし、強く振らず、ゆっくり開栓するのがおすすめです。

【無濾過・無清澄とは?】

ナチュラルワインを探していると、「無濾過」「無清澄」という言葉を目にすることがあります。

無濾過とは、瓶詰め前の濾過を行わない、または濾過を最小限にする造り方です。

無清澄とは、ワイン中の浮遊物などを清澄剤によって取り除く工程を行わない、または最小限にすることを指します。

こうした方法を選ぶ理由は造り手によって異なります。

ブドウ由来の香りや味わい、ワインの質感をできるだけ残すことを重視している場合もあります。

その結果として、完成したワインに濁りや澱が残ることがあります。

【濁っているワインはすべてナチュラルワイン?】

ここは誤解されやすいポイントです。

濁っているからといって、そのワインが必ずナチュラルワインというわけではありません。

反対に、

「ナチュラルワイン=必ず濁っている」

というわけでもありません。

ナチュラルワインの中にも非常に透明感のあるワインがあります。

濁りの有無だけで、ナチュラルワインかどうかを判断することはできません。

あくまで醸造方法や熟成、濾過・清澄の有無などによって現れる特徴のひとつとして考えるのがよいでしょう。

【ペットナットやオレンジワインは濁りやすい?】

ナチュラルワインの中でも、ペットナット(Pét-Nat)を飲んだときに濁りや澱を見たことがある方は多いかもしれません。

ペットナットは発酵途中のワインを瓶詰めし、瓶内で発酵を続ける製法が一般的です。

そのため、酵母由来の澱が瓶内に残っている商品もあります。

また、オレンジワインをはじめ、果皮とともに醸したワインや無濾過で瓶詰めされたワインにも、濁りが見られることがあります。

もちろん、ペットナットやオレンジワインだから必ず濁るわけではありません。

造り手や製法によって、ワインの外観は大きく異なります。

【濁りとワインが傷んでいる状態は同じではない】

濁りや澱があるだけで、

「腐っている」
「劣化している」
「飲めない」

と判断することはできません。

一方で、すべての濁りや異臭が正常という意味でもありません。

ワインは温度や光、保管環境などの影響を受ける飲み物です。

特に高温の環境に長時間置かれた場合など、保管状態によって品質が変化する可能性があります。

開栓した際に明らかな異常を感じる場合や、液漏れ、極端な吹きこぼれなど気になる状態がある場合は、購入したワインショップへ相談するのがおすすめです。

「濁っている」という見た目だけではなく、保管状態や香り、味わいなども含めて判断することが大切です。

【澱を避けたい場合はどうやって飲む?】

澱のざらつきが苦手な方は、飲む前にボトルを立てておきましょう。

しばらく置いておくと、浮遊していた澱がボトルの底へ沈みやすくなります。

その後、ボトルをなるべく動かさず、ゆっくりとグラスへ注ぎます。

最後の少量をボトルに残すことで、澱がグラスへ入るのをある程度避けることができます。

澱が多いワインでは、必要に応じてデキャンタを使う方法もあります。

ただし、すべてのナチュラルワインにデキャンタージュが必要なわけではありません。

繊細な香りを持つワインや発泡性のワインなど、タイプによって適した飲み方は異なります。

【ナチュラルワインの濁りも個性のひとつ】

一般的なワインに慣れていると、初めて濁ったワインを見たときには少し驚くかもしれません。

しかし、ナチュラルワインや自然派ワインの世界では、無濾過・無清澄など、造り手の選択によって生まれる濁りや澱に出会うことがあります。

透明感のあるワイン。

少しだけ霞んだワイン。

酵母由来の澱がたっぷり入ったワイン。

同じナチュラルワインでも、その姿はさまざまです。

さらに、澱を沈めて上澄みを楽しむか、少し混ぜて質感の変化まで楽しむかによって、同じ一本でも違った表情を感じることがあります。

見た目だけで「良い・悪い」を判断するのではなく、その一本がどのように造られたのかを知ることも、ナチュラルワインの楽しみ方のひとつです。

【ナチュラルワイン・自然派ワインを通販でお探しの方へ】

ナチュラルワイン蔵では、日本ワインを中心に、国内外のナチュラルワイン・自然派ワインを取り扱っています。

無濾過・無清澄で造られたワインをはじめ、オレンジワイン、ペットナット、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインなど、造り手の個性を感じられるさまざまなワインをご紹介しています。

「ナチュラルワインを通販で購入したい」
「自然派ワインを初めて飲んでみたい」
「おすすめの日本ワインを探している」
「普段とは少し違うワインに出会いたい」

そんな方にも選んでいただきやすいよう、それぞれのワインの品種や味わい、生産者、ペアリングなどをご紹介しています。

ナチュラルワイン・自然派ワイン・日本ワインをお探しの方は、ぜひナチュラルワイン蔵でお気に入りの一本を探してみてください。

【よくある質問】

Q. ワインの底にカスがあります。飲んでも大丈夫ですか?

ワイン由来の澱である場合、澱があること自体は珍しいことではありません。特に無濾過のナチュラルワインなどでは、酵母やブドウ由来の成分が沈殿することがあります。

Q. ワインの中に白い結晶があります。ガラスではありませんか?

酒石と呼ばれるワイン由来の結晶である可能性があります。酒石があること自体は、ワインの品質不良を意味するものではありません。

Q. ナチュラルワインが濁っているのは普通ですか?

無濾過・無清澄などの製法によって、濁りが見られるナチュラルワインはあります。ただし、すべてのナチュラルワインが濁っているわけではありません。

Q. 澱は混ぜて飲んだ方がいいですか?

ワインによって異なります。澱を沈めて上澄みを楽しむ方法もあれば、軽く混ぜて味わいや質感の変化を楽しめるワインもあります。発泡性のあるワインは、吹きこぼれる可能性があるため強く振らないよう注意してください。

Q. 濁っていたらワインが腐っているということですか?

濁りだけでワインが腐っている、または劣化していると判断することはできません。ナチュラルワインでは製法によって自然な濁りが生じることがあります。